北京時間2月22日午後4時、当所パートナー弁護士 楊文泉氏と商標法律部のマネージャー高雅氏は、招待に応じて中国英国商会が主催したセミナー「商標法改正草案」にて、“Highlights & Comments on Draft Amendment to the PRC Trademark Law”について解説した。解説内容はオンラインとオフラインを結び付けた方式で世界各地の参加者(中国英国商会、広東英国商会、西南英国商工の会員などを含む)に英語で生配信された。
2023年1月13日、中国国家知識産権局(CNIPA)は、「中華人民共和国商標法改正草案(意見募集稿)」を公表し、同年 2 月 27 日までの意見募集を行っている。今次の改正は第5次改正となり、主要な改正内容は商標権保護の強化、商標の悪意による出願に対する取り締まり強化、商標の使用に対する監督強化、商標の各種手続の更なる最適化などである。
解説ポイントは、改正法が施行された後、外国企業を含む商標出願人にもたらす影響である。商標登録出願、登録要件、使用禁止標識、馳名商標保護、重複登録禁止、悪意による商標登録出願、材料要件、異議申立、異議審査、手続中止、相対的理由の無効宣告および商標権移転、商標使用声明、悪意による商標登録出願の処罰、商標権侵害による紛争の解決、抜け駆け出願による民事賠償などの面を含む。解説後、聴衆からの質問にも答えた。
当事務所は2011年に中国英国商会の会員になり、商会の各活動を積極的に支持してきた。双方協力して英国で知的財産権セミナーを開催した実績がある。今回のセミナーと楊文泉氏の解説を通じて、中国商標の制度をより良い理解していただき、中国での業務展開にお役立てることを信じている。
楊文泉 (パートナー、弁護士)
中国ライセンス協会(LESI) 会員
中国著作権協会 会員
国際知的財産権弁護士協会(FICPI) 中国分会会員
国際知的財産権保護協会(AIPPI) 中国分会会員
主に知的財産権に関わる法律コンサルティング、ライセンス、税関での保護、不正競争防止、海賊版及び模倣品の差止め、コンピュータ及び作品の著作権登録、ドメイン名登録および紛争解決並びに権利侵害訴訟などの業務に従事し、特に知的財産権訴訟、ライセンスに精通している。国内外で開催された知的財産権セミナで中国知的財産権について講演したことは数回あり、複数の知名企業の依頼を受けて特許、商標、著作権に関する行政調査と権利侵害訴訟などの案件を代理した経験がある。
高雅(商標法理部マネージャー、商標代理人)
主に知的財産に関する法律コンサルティング、商標出願、ライセンス、譲渡、商標権侵害調査、商標権紛争解決、無効訴訟などの業務に従事している。
中国英国商会
英国商会は、中英二国間貿易投資の促進に取り組んている会員制組織である。独立した非営利の組織として、商会は強力で多様な会員ネットワークを持っている。ここ20年、商会の会員に知的な支持、貴重な意見及び交流の機会を提供することによって、急速に発展する市場で機会を獲得させた。
2009年から中国英国商会と英中貿易協会が正式にパートナーシップを確立して以来、双方は中国企業と英国企業の連絡、二国間貿易の促進に取り組んでいる。中国に共同で13のオフィス、英国の英中貿易協会に10のオフィスを持っている。この戦略的パートナーシップは、双方がより強力な会員ネットワークを共有し、会員により多くのサポートを提供できることを意味する。