国家知識産権局復審・無効審判部はこのほど、権利者である深圳(深セン)大疆創新科技有限公司の非直交軸キャリアに係る発明特許に対する無効宣告請求に対して、審査決定書を発表し、進歩性欠如という理由で対象特許を無効とする旨の審決を下した。これで、当所の担当チームは2年に亘る努力の末、クライアントのために有利な審決を勝ち取ることができた。

 

   対象特許はドローン用の搭載ジンバルに関するのものであり、慣性誘導、モーター制御及び構造設計などの多岐にわたる専門知識が関わっている。同特許の米国内における同族特許2件についても権利が付与され公告されている。無効審判請求人にとってメカトロニクス分野の非常に難度の高い案件である。

 

   お客様の依頼を受けた後、弊所は直ちに関連分野のベテラン弁護士、特許弁理士をメンバーとする専門チームを立ち上げ、法律及び技術問題をめぐって深く研究分析を行ったうえで、的確な無効化戦略を策定した。

 

   具体的には、従来技術の検索に力を入れ、深掘りし、これまで米国や中国の特許庁での実体審査では発見されなかった価値のある既存技術の文書を多数発見し、無効化基盤を固めた。同時に、対象特許の他の欠陥についても、技術面で充分な事前準備をした。新規性欠如及び進歩性欠如の無効理由に加えて、無効審判請求書に、対象特許の開示の不十分、必要な技術的特徴の欠如などの欠陥を詳細に説明した。また、本件に法律の競合適用されていたにも関わらず、明確に無効理由の優先順位をつけ、最終的に、合議体は弊所の意見を認めた。当所チームの共同努力により、この無効審判事件の勝利を収め、クライアントの利益を守ることができた。

 

   当所は特許代理だけでなく、無効審判請求や訴訟の攻撃防御においても高水準の専門サービスを提供している。今回の代理において、当所の専門家チームは対象特許に対する専門的な分析、重要な証拠の検索及び使用、法律に対する正確な理解に基づき、お客様に高品質の専門的なサービスを提供し、弊所の専門能力を十分に示した。

 

   当所の元パートナー、上級顧問である胡強弁理士、パートナー許峰弁護士、郭春曦弁護士により当該案件を担当した。